日本全国にある秘境スポット20選

秘境ってどんなところ?

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Photo credit: TANAKA Juuyoh (田中十洋) via VisualHunt CC BY

「 絶景 」とともに、最近では「秘境」というキーワードも新しい旅のスタイルとして定着してきています。

では秘境とは具体的にどんな場所なのでしょうか?

国語辞書・大辞泉の解説によれば 「外部の人が足を踏み入れたことがほとんどなく、まだ一般に知られていない地域」 のことを指しています。

この解釈どおりだと、大都市や有名な観光地以外はほとんどが秘境になってしまうかもしれません。

日本人観光客がほとんど訪れない国に対して「知られざる秘境の国」と表現しているのと同じです。

一般的には、交通の便があまりよくない場所で、気軽に訪問するのが困難な「観光スポット」を指すことが多いようです。

そのような不便な場所で、すばらしい絶景に巡り合えたり、今まで経験したことがないような生活習慣に遭遇できた時には、旅の楽しさが倍増すること間違いありません。

日本国内にある秘境の特徴

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Photo credit: tsuda via Visualhunt.com CC BY-SA

日本列島は、周囲を海に囲まれ、亜寒帯から亜熱帯と幅広い気候区分から成り立っています。

また国土の7割が山岳地帯になっています。

山は古来より人の行き来を妨げ、孤立した集落を形成する要因にもなってきました。

日本アルプスなど大きな山脈には、未だ人間を寄せ付けない場所も存在します。

雪が多い地域であれば、なおさら人間の往来は困難となってきたでしょう。

日本にある秘境は、山の奥地や山に囲まれた山村が多いのが特徴です。

また日本には海岸線の長さが100m以上の島が、現在6852島もあります。

小笠原諸島のように、本土から遠く隔絶された島もあれば、海岸線が険しくて容易に近づけない島もあります。

何度も航空機や連絡船を乗り継がないと到着できない島もあります。

このような隔離された島のなかには、独自の文化が発展していたり、雄大な自然美を残している場所もあるのです。

日本の秘境には離島が多いことも、特徴のひとつです。

秘境を訪れる楽しさ

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Photo credit: Travel-Picture via Visualhunt CC BY-ND

秘境とよばれる場所は、先述のとおり交通の便がよいとはいえません。

公共の交通機関を利用しても、何度も乗り換える必要がありますし、その本数も多いとはいえないのが現状です。

目的地に到着するまで、非常に長い時間を費やすことがあります。

マイカーを利用したとしても、目的地までの道路状況がよくなかったり、季節によっては閉鎖されて通行できない道もあります。

こうした不便な場所にあるからこそ、秘境を訪れる価値があり、長い道中での体験もよい思い出になるでしょう。

また秘境での滞在は不自由を強いられることが多いのが実情です。

都会に暮らす人には当たり前に感じているコンビニエンスストアや、自動販売機などが存在しなかったりすることも多くあります。

携帯電話も圏外になって使用できない場所もあります。

その分、目の前に広がる大自然や、現地での生活スタイルを満喫することができるかもしれません。

都市生活の利便性を忘れ、非日常を体験できる空間・・・秘境にはそんな魅力があります。

ところで最近、「秘境駅」も静かなブームになっています。

秘境駅とは、とても利用者がいるとは思えないような山奥や原野に、ひっそりと存在している駅のことです。

駅の周囲には、本当に何もない場合が多く、駅を訪問することが目的となっていることが多いようです。

このケースもまた、新しい秘境訪問のスタイルといえるでしょう。

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それでは全国に存在する、とびきりの秘境の旅へ誘いましょう!

北海道・東北エリアのおすすめ秘境1:知床( 北海道 

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Photo credit: Travel-Picture via Visual Hunt CC BY-ND

北海道の最東部に位置し、オホーツク海に突き出す形で存在する知床半島は、大自然豊かな秘境地帯です。

長さ約70km、基部の幅が25kmの狭長な半島であり、平地がほとんど存在しない急峻な地形となっています。

半島の中央部には標高1661mの最高峰・羅臼岳をはじめとする知床連峰が広がり、この地域の気候に多様性を生み出しています。

平成17年(2005年)には、ユネスコ世界遺産(自然遺産)に指定されています。

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Photo credit: Travel-Picture via Visual hunt CC BY-ND

知床半島には手付かずの大自然が残されていて、植物相・動物相の豊富さは国内でも屈指の規模を誇ります。

植物相は、北方系と南方系の植物が混在しており、高山植物の種類も多く存在しています。

この場所にしか植生していない希少種も少なくありません。

また、かつては北海道全域に生息していた動物のほとんどが生息しているほど、動物相が豊富な場所です。

ヒグマやエゾシカが高密度で群集しているほか、海上動物であるトドやマッコウクジラを目撃することもできます。

哺乳類は陸上哺乳類36種、海棲哺乳類22種が知床半島及びその沿岸海域に生息しているといわれています。

シマフクロウ、オジロワシなど大型鳥類の繁殖地、越冬地としても貴重な場所で、半島内で目撃する機会が多くなっています。

ほかにも魚類は淡水魚類42種、海水魚類261種、爬虫類8種、両生類3種、昆虫類2500種以上の生息が確認されているほどの生物の宝庫なのです。

知床の見どころ

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知床観光のゲートウェイは、オホーツク海側の「ウトロ」と太平洋蚊側の「羅臼」が起点となります。

ウトロのある斜里地域には、カムイワッカ湯の滝やオシンコシンの滝のほか、知床五湖など見どころが豊富で、大自然のなかトレッキングを楽しむことができます。

ヒグマウォッチング

羅臼地区では、雄大な羅臼岳が最大の観光スポットです。

オホーツク海・太平洋岸の遊覧船もあり、名瀑巡りのほかヒグマウォッチング、一般観光客が上陸不可能な「知床岬」を海上から鑑賞することができます。

夏場のホエールウォッチング、冬場の流氷観光も外せません。

知床の観光情報

名称 : 知床半島

住所 :

北海道斜里郡斜里町(オホーツク海側)
北海道目梨郡羅臼町(太平洋側)

アクセス :

女満別空港から斜里バス「知床エアポートライナー」で2時間15分(斜里)
中標津空港からバスで1時間15分(羅臼)

電話番号 :

0152-22-2125(斜里町観光協会)
0153-87-3360(羅臼町観光協会)

注意点 : 冬季には道路閉鎖区間あり

北海道・東北エリアのおすすめ秘境2:オンネトー(北海道)

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オンネトー~その名前からして、いかにも秘境っぽい雰囲気が漂います。

オンネトーは、北海道東部・足寄町にある湖で、その名前の由来はアイヌ語で「年老いた沼」を意味します。

阿寒国立公園内に位置し、「オコタンペ湖」、「東雲湖」とともに北海道三大秘湖に数えられています。

オンネトーは湖底から天然ガスが噴き出ており、また水質は酸性が強く、魚が棲むことが出来ません。

そして水面が状況によって様々な色に変化することから「五色沼」の異称があり、その神秘さを増しています。

晴天時には雌阿寒岳と阿寒富士の両方を見られる絶景ビュースポットとなっています。

オンネトーの見どころ

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オンネトーは湖周2.5kmほどの小さな湖沼です。

周囲には約4kmの散策路があり、1時間ほどでぐるり湖を周遊できます。

オンネトーの西側にはログデッキとして整備された「湖畔展望台」があり、ここからは湖と雌阿寒岳、阿寒富士を一望可能です。

なかでも「オンネトーブルー」とよばれる青く映える湖水が、紫や緑色に変化する様子はとても神秘的です。

湖の周辺を紅葉が彩る10月初旬が一番のベストシーズンです。

オンネトー近郊にある「オンネトー湯の滝」も必見のスポットです。

高さ20mほどの岩肌の上を、約35℃ほどのお湯が流れており、そのお湯の表面で鉱物「マンガン」が形成されるという世界的にも非常に珍しい場所です。

国の天然記念物にも指定されています。

オンネトーの観光情報

名称 :オンネトー

住所 : 北海道足寄郡足寄町茂足寄

アクセス :

新千歳空港から高速道路(足寄IC下車)と国道241号線を利用して約3時間20分
女満別空港からは約1時間20分

北海道・東北エリアのおすすめ秘境3: 仏ヶ浦 ( 青森 

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あまりにも険峻な位置にあるため、地元でもごく限られた人にしか知られていなかった・・・仏ヶ浦とは、そのような場所です。

青森県・下北半島には霊峰・恐山をはじめ、この世とあの世を繋ぐ境界のような不思議なスポットが点在しています。

この仏ヶ浦もまた、美しさの中に霊的な雰囲気が漂います。

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仏ヶ浦は、下北半島のマサカリの刃の部分・佐井村南部の海岸線に位置する景勝地です。

海岸沿いに2キロ以上にわたって、断崖・奇岩が続いており、その全貌は海上からでないと把握できないほどです。

車道がないために車での訪問は不可能で、駐車場からの遊歩道は、急な階段を20分ほど昇り降りしなければなりません。

そのため遊覧船で海上から鑑賞するコースが一般的です。

仏ヶ浦の奇岩は、如来の首、五百羅漢、一ツ仏、十三仏観音岩蓮華岩、地蔵堂、極楽浜などの仏教に関連した名前が付けられています。

津軽海峡の荒波と厳しい環境によって岩石が浸食され、気の遠くなるような年月をかけて形成されてきました。

長らく知られざる存在だった仏ヶ浦を世に知らしめたのは、歌人の大町桂月の功績によるものです。

その桂月の紹介により一躍全国的に知られるようになったといわれています。

この仏ヶ浦・・・恐山の奥の院とされ、死者が通るあの世の入り口ともいわれてきました。

今でも霊場としての側面を強く持っている場所です。

まさに「この世のもの」とは思えない絶景がここにあります。

仏ヶ浦の見どころ

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なんといっても奇岩巡りに尽きます。

「五百羅漢」、「如来の首」などあまりにも巨大な奇岩に圧倒されてしまいます。

「極楽浜の岩の渕から流れ出る「不老長寿の水」は飲用可能・・・文字通りの不老長寿になれるとの伝承も・・・。

長らくの秘境であり、近くに民家も存在しないため海はとても美しく、魚の群泳や、稀にイルカも確認できます。

この周辺は自然豊かで、運が良ければ、ニホンザルや天然記念物のニホンカモシカにも出会えるかもしれません。

仏ヶ浦の観光情報

名称 : 仏ヶ浦

住所 : 青森県下北郡佐井村

アクセス :

●青森港から佐井港まで船で2時間30分(夏季1日2便・冬季1日1便。)
●むつ市内(下北駅、むつバスターミナル等)から下北交通のバス(佐井線)で佐井村まで約2時間20分
●佐井村から観光船(4月20日-10月31日)で約30分。または車で約40分で駐車場。駐車場から徒歩20-30分
●むつ市から車で1時間20分 (冬季は通行規制箇所も多いので注意)

電話番号 : 0175-38-2111 (佐井村役場)

北海道・東北エリアのおすすめ秘境4: 檜枝岐村 ( 福島 

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これからご紹介する檜枝岐村(ひのえまたむら)は、まさに秘境の観光地という言葉がぴったりの場所です。

一大観光地である尾瀬の玄関口に位置し、多くの観光スポットを抱えながら、交通の便は極めて悪く、訪問するには覚悟が必要な場所といえます。

檜枝岐村は福島県の南西部にあり、群馬・栃木・新潟の3県と県境を接しています。

東北地方の最高峰・燧ヶ岳(ひうちがたけ:2356m)を中心とした高い山々に四方を囲まれ、村の総面積の98%が森林地帯です。

そのため日本一人口密度の低い市町村となっています。

また国内屈指の特別豪雪地帯(豪雪地帯の中でも、著しく住民の生活に支障をきたすエリア)にも指定されています。

この豪雪のため、栃木県(日光市)や新潟県(魚沼市)からの主要道路は冬期閉鎖され、アクセス出来なくなるか、大きく迂回しなければなりません。

群馬県の片品村からのアクセスは、尾瀬国立公園を跨ぐ格好になるために、徒歩でしか通行できなくなっています。

同じ福島県内の隣町・只見町からでも直通の道がありません。

まさに陸の孤島・・・尾瀬が観光地化される前までは本当の秘境でした・・・。

檜枝岐村は平家の落人伝説の残る地域であり、村民の姓に多い「星」姓や「平野」姓は、その後裔だとされています。

厳しい環境のため稲作に適さず、かつては焼畑農業や山菜採りを中心とした生活をしていたといわれています。

過去に何度も飢饉に見舞われ、多くの犠牲者を出すなど悲しい歴史を持っています。

現在では観光地化が進み、その秘境に魅せられて訪問する人も多いようです、

檜枝岐村の見どころ

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枝岐村は福島県側からの「尾瀬国立公園の玄関口」~尾瀬沼や会津駒ヶ岳、燧ヶ岳など尾瀬の観光スポットが詰まっています。

村内には尾瀬のミニチュア版「ミニ尾瀬公園」があり、ここだけで尾瀬観光のハイライトを満喫できます。

天然温泉もあり、日帰り入浴可能な施設も存在します。

また食事も楽しみのひとつです。

尾瀬の名水によって育まれた蕎麦や、渓流魚であるイワナ料理、特産品である舞茸には舌鼓を打ちたいものです。

しかし忘れてはならないのが、この土地独自の料理である「山人料理」~中でもサンショウウウオはぜひ食してみたい一品です。

ほかにも村歌舞伎の舞台である「桧枝岐の舞台」、歌舞伎伝承館「千葉之家」、名瀑「三条の滝」など見どころ満載です。

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Wikipedia
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檜枝岐村の観光情報

名称 : 檜枝岐村

住所 : 福島県南会津郡檜枝岐村

アクセス :

●東武鉄道会津線・会津高原尾瀬口→会津バス70分→尾瀬檜枝岐温泉
●東北新幹線・郡山駅- -西若松駅-<会津鉄道>-会津高原尾瀬口駅→会津バス70分-尾瀬檜枝岐温泉
●東北自動車道・西那須野塩原IC→<R400>上三依→<R121>早坂→<R352>内川→尾瀬檜枝岐温泉(約100km)
●東北自動車道・白河IC→<R286>>下郷→<R121>田島→<R289>山口→尾瀬檜枝岐温泉(約120km)

電話番号 : 0241-75-2432(尾瀬檜枝岐村温泉観光協会)

注意点 :冬期は道路閉鎖箇所あり

関東・甲信越エリアのおすすめ秘境1:青ヶ島( 東京 

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Photo credit: Norio.NAKAYAMA via VisualHunt CC BY-SA

国内最高ランクの絶景・秘境スポットとして、最近メディア等でも注目を浴びている青ヶ島。

伊豆諸島の有人島としては最南端に位置する総面積5.97k㎡の小島で、東京都に属していながら、その中心部から約358kmも離れた場所にあります。

そればかりか、一番距離的に近い八丈島からも60km近く離れている絶海の孤島なのです。

青ヶ島(青ヶ島村)の人口は170人(98世帯)ほどで、この人数は東京都だけではなく、日本で最も人口の少ない自治体となっています。

住所は島内全体が「〒100-1701東京都青ヶ島村無番地」~従って郵便物は名前のみで配達されることになります。

島には公共の交通機関がありませんので、レンタカーを利用するか民宿で手配してもらうしか手段がありません。

この島の秘境たる最大の所以は、容易に訪問できる場所ではないことです。

東京都心から直通の便はなく、最寄の八丈島を経由してのヘリコプターかフェリーでの訪問となります。

しかしヘリコプターは1日1便・定員9席しかなく、ほとんど地元の人が利用するため予約するのにも一苦労・・・それだけでなく欠航率が20%もあるのです。

フェリーを利用するにしても、断崖絶壁の島なので少しの高波でも着岸が不可能になるため、こちらの欠航率はさらに高く50%にのぼるといわれています。

よほど運がよくないと上陸できない島なのです。

青ヶ島は火山島であり、太古の火山活動の名残で形成された「二重カルデラ」は島の象徴となっています。

今でも地元の言葉で「ひんぎゃ」とよばれる噴気孔から蒸気を噴き出しているのを目撃できます。

この蒸気の地熱は、調理釜やサウナにも利用されています。

青ヶ島の見どころ

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Photo credit: Norio.NAKAYAMA via Visualhunt CC BY-SA
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Photo credit: Norio.NAKAYAMA via VisualHunt CC BY-SA
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Photo credit: Norio.NAKAYAMA via Visual Hunt CC BY-SA

青ヶ島の象徴である二重カルデラは、世界的にも珍しいものです。

このカルデラは、島でもっとも高い「大凸部(オオトンブ)」と呼ばれる丘から、一望することができます。

またカルデラの中心部から霧が湧き出ているような、その貴重な光景を見た者には幸運が訪れるともいわれています。

青ヶ島は別名「星空コロシアム」とよばれるほど星空の美しい場所です。

周囲に電灯もないため、天の川がくっきり見えるほどの絶景であり、この島を訪れたら必ず見ておきたいものです。

特に「池之沢」地区から仰ぐ星空は、まさに天然プラネタリウムといえるほど素晴らしい光景です。

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Photo credit: Norio.NAKAYAMA via VisualHunt CC BY-SA

青ヶ島の特産品として「青酎」という幻の焼酎があります。

サツマイモから作った青酎は度数が30度もありながら、甘みがあるのが特徴です。

本土に流通することが滅多にないので、島料理に舌鼓を打ちながら、じっくりと味わってみたいものです。

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Photo credit: Norio.NAKAYAMA via Visual hunt CC BY-SA

青ヶ島の観光情報

名称 : 青ヶ島

住所 : 東京都青ヶ島村無番地

アクセス :

八丈島までは羽田空港からANAにて約50分、または竹芝桟橋から東海汽船「橘丸:1日1往復」で約11時間。
八丈島から青ヶ島まで、伊豆諸島開発の連絡船「あおがしま丸」で約2時間30分、ヘリコプター「東京愛らんどシャトル」で約20分

電話番号 :青ヶ島村役場 04996-9-0111

ANA国内線予約・案内センター 0570-029-222
東海汽船 03-5472-9999
あおがしま丸 04996-9-0033
東京愛らんどシャトル 04996-2-5222

関東・甲信越エリアのおすすめ秘境2:小笠原諸島・母島(東京)

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ユネスコの世界遺産にも登録された小笠原諸島・・・亜熱帯のリゾート地として有名ですが、実際に訪れたことがある人は少ないのではないでしょうか?

空港が設置されていないため、船で行くしか手段がありません。

通常は1週間に1便、しかも片道24時間の長い船旅です。

帰りの便が悪天候などの理由で欠航してしまうと、さらに1週間程度の滞在を余儀なくされてしまう・・・・

これでは会社の休暇で、気軽にバカンスなんてわけにはいかなくなってしまいます。

時間的にも費用的にも、沖縄や海外のリゾート地に旅行した方がお得かも・・・小笠原諸島は、時間的にも金銭的にも余裕がないと行けない秘境の地となっているのです。

それでも一生に一度は訪れてみたい・・・小笠原はそんな魅力に満ちたパラダイスです。

東京都心から南に約1000km~「東洋のガラパゴス」と称される小笠原諸島は、独自の自然相を持つ絶海の孤島群です。

父島列島、母島列島および火山列島など30あまりの島々がありますが、民間人が居住するのは父島と母島のみで、そのほとんどが無人島です。

小笠原諸島の中心は父島で、定期船「おがさわら丸」が着岸する二見港をはじめ、官公庁など村の中枢機構は父島に集中しています。

また小笠原での観光・滞在も父島とその周辺エリア(兄島海域、南島など)が中心となっています。

母島は父島から、さらに南下すること50km、約2時間の船旅で到着します。

島の面積は19.88㎢、人口450人で、周囲の姉島・妹島(ともに無人島)などの島と母島列島を形成しています。

民間人が訪問することのできる東京都最南端の地であります。

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母島の魅力は、父島と比べて緑が濃く、手付かずの自然が残されていることにあります。

島民の人情も温かく、母島を訪れたことのある人は、ずっとこの島に滞在したいという感情にかられ、リピーターも多いようです。

いまだ本格的に観光地化されていない分、「隠れ家」的な究極のリゾートライフを満喫できる❝秘境❞なのです。

母島の見どころ

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小笠原諸島の最高峰・乳房山(標高463m)は、「ハハジマノボタン」など固有植物の宝庫であり、この地にしか生息していない特別天然記念物「メグロ」を間近で観察することができます。

山頂から眺めるエメラルドグリーンの亜熱帯の海は絶景そのものです。

手付かずの太古の森が残っており、冒険家気分で散策するのも楽しいと思います。

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珊瑚礁の海にはイルカやザトウクジラが周泳し、平島周辺は小笠原最大のアオウミガメの産卵場所となっています。

御幸之浜から南京浜にかけての海域では、ネムリブカが昼寝をしているのを鑑賞することができます。

美しい海では、ダイビングや釣り、シュノーケリングなどマリンスポーツを満喫できます。

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母島も星空の美しい場所です

旧ヘリポート跡地では、視界360度の絶景が広がります。

また母島はトロピカルフルーツ、特にパッションフルーツの栽培が盛んで特産品となっています。

本格的な製造方法で作られるラム酒も、おすすめの特産品のひとつです。

このパッションフルーツの果汁をラム酒に加えた「パッションリキュール」は、お土産にも最適な一品です。

小笠原・母島の観光情報

名称 : 母島

住所 : 東京都小笠原村母島

アクセス : 父島・二見港より「ははじま丸」にて約2時間

電話番号 : 04998-3-2300(小笠原母島観光協会)

関東・甲信越エリアのおすすめ秘境3:遠山郷・下栗の里( 長野 

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信州の奥座敷と称され、「信州三大秘境」のひとつにも数えられる遠山郷は、長野県南部・飯田市の山深い谷間に位置しています。

最近の秘境ブームの影響もあって、耳にする機会も増えてきました。

なかでも標高800-1100mの南アルプスの尾根に位置する「下栗の里」は、日本の原風景を色濃く残す山里です。

オーストリアのチロル地方に似ていることから別名「日本のチロル」と表現される絶景の地としても知られています。

古来より神々が舞い降りる不思議な谷とされた遠山郷は、深い山と渓谷に囲まれて容易には近づけない場所でした。

近年になって道路状況が改善されて、アクセスしやすくはなりましたが、それでも急峻な山道を登っていく必要があります。

現在は秘境としてのステータスを残しながらも、観光業にも力を入れはじめています。

遠山郷・下栗の里の見どころ

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標高1900mの高台にある「しらびそ高原」からは、南アルプスのほか遠く中央アルプス、北アルプスの雄大な景色が360度パノラマで眺望でき、まさに「天空の楽園」です。

オールシーズン楽しめますが、新緑や紅葉の時期に訪れれば息をのむほどの美しさです。

抜群の星空もぜひ堪能してほしいものです。

このしらびそ高原と下栗の里を全長14㎞で結ぶ「南アルプスエコーライン」ではドライブしながら周囲の絶景を楽しむことができます。

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遠山温泉郷は、天然の「気」が発生しているといわれており、42.5度のナトリウム・カルシウム塩化物泉は全国的にも珍しいものです。

塩の効果で身体が芯から温まり、日頃の疲れを癒すには最適です。

そして遠山郷最大の見どころ・下栗の里は、最大傾斜38度の急斜面に民家や耕地が点在し、独自の景観を作りあげています。

標高は1000m近い高地に存在するため、集落よりも下に雲海が発生することがあり、雲に浮かんだような景観から「天空の里」ともいわれています。

幻想的な風景は、スタジオジブリ作品の「千と千尋の神隠し」の舞台にもなりました。

その下栗の里の全貌を鑑賞するには、「天空の里ビューポイント」展望台から眺めるのがおすすめです。

この展望台は、地元住民の方々の手造りで開設されています。

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下栗の里は観光地ではなく、地元住民が農作業など日常生活を営んでいる場所なので、訪問する際には最低限のルールを守らなければなりません。

この地の特産品は「下栗いも」とよばれる小ぶりのジャガイモで、この下栗いもを使用した「いも田楽」は絶品です。

遠山郷・下栗の里の観光情報

名称 : 下栗の里

住所 : 長野県飯田市上村

アクセス :

●中央道飯田ICから矢筈トンネル経由、車で75分。
●JR飯田駅から路線バス遠山郷線で60分、上町バス停下車、バス停からタクシーで15分

関東・甲信越エリアのおすすめ秘境4:ユーシン渓谷( 神奈川 

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横浜 、 鎌倉 、 箱根 、湘南海岸・・・全国的にも有名な「観光地の宝庫」・神奈川県。

そんな神奈川県内に秘境なんてあるの?って思われるかもしれません。

神奈川県西北部には、県の面積の1/6を占める山岳地帯・丹沢山系が広がっています。

その「丹沢の秘境」とよばれているのが、ユーシン渓谷です。

この渓谷の存在は、地元の神奈川県民の間でも知られていないのが実情です。

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ユーシン渓谷という、いかにも外国風の名前の由来には諸説ありますが、大正時代森林管理小屋の番人が、「谷深くして、水勢勇まし」という意味より湧津と名付けたという説が有力になっています。

このユーシン渓谷は、「ユーシンブルー」と称される神秘的な青い水面を鑑賞できる絶景スポットとして、秘境・絶景マニアの間では注目を浴びている場所です。

この地が観光地化されず、秘境になっている理由は交通の便が悪く、しかも非常にわかりづらい場所に位置しているからなのです。

マイカーでの通行は不可能で、最寄りのバス停か駐車場より歩いていかなければなりません。

ユーシン渓谷を目指す際に、最初に到着するのが丹沢湖畔にある「玄倉」バス停・・・マイカーで訪問する場合も湖畔の無料駐車場に駐車する必要があります。

ここを起点として、約2時間の徒歩での道のりとなります。

途中でいくつかのトンネルを潜らなければなりません~なかでも最大の難所は「新青崩隧道」、電灯の灯りが全くない真っ暗なトンネルです。

途中の山道も、熊が出没する地帯となっています。

ユーシンブルーの出会うためには、長時間途方もない道のりを進む必要があるのです。

かつてユーシン渓谷へ行くには、険しい山神峠を越えなけれなたどり着けない秘境中の秘境でした。

玄倉林道が整備され、県営の宿泊施設である「ユーシンロッジ」が開業されるに及んで、一時期はアクセスが比較的容易だった時期があります。

しかしながら、ユーシンロッジの閉鎖に続き、玄倉林道の通行禁止が重なり、何年間か立ち入ることができない場所になっていました。

2011年の「新青崩隧道」開設に伴い、現在では徒歩でのみユーシン渓谷まで赴くことができるようになったのです。

ユーシン渓谷の見どころ

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ユーシン渓谷を訪れるには、新緑か紅葉の時期がおすすめです。

周囲の木々の緑や赤が、コバルトブルーの水面に映え、抜群の絶景を鑑賞できます。

このユーシン渓谷のなかでも、ひときわ美しいとされるのは、玄倉ダムの水域。

ダムの水位が上昇するほど、ユーシンブルーは美しく見えるようです。

なお、渓谷にたどり着くまでのトンネル内は真っ暗なので、懐中電灯は必携です。

ユーシン渓谷の観光情報

名称 : ユーシン渓谷

住所 : 神奈川県足柄上郡山北町玄倉

アクセス :

小田急線・新松田駅からバスで「玄倉」まで40分
バス停より玄倉林道経由、徒歩で120分

東海・北陸エリアのおすすめ秘境1:白川郷・五箇山の合掌造り集落( 岐阜 ・ 富山 

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国内でも有数の豪雪地帯にあり、かつては周囲から隔絶された集落だった白川郷・五箇山エリア。

この土地特有の建築様式「合掌造り」で知られ、ユネスコ世界遺産登録(1995年)後は、すっかり有名観光地の仲間入りを果たしました。

白川郷・五箇山集落は、いずれも飛騨・越中地方を流れる庄川の流域に位置し、白川郷は上流域、五箇山は中流域に存在します。

合掌造りという名前は、三角形に組む丸太組みの形が「合掌」しているようにみえることから名付けられたといわれます。

屋根の角度は45-60度と急な傾きがあり、切妻造りの茅葺屋根が大きな特徴となっています。

この造りは、豪雪地帯における雪下ろしの作業軽減のために考えられた生活の知恵といえます。

合掌造りの集落は、明治時代中期頃に1850世帯と最盛期を迎えていましたが、人口の流失や産業構造の変化などによって激減していきました。

しかしながら白川郷・五箇山集落一帯は、特に豪雪地帯のうえに、周囲との道路整備が遅れたたために奇跡的に残ったといわれます。

このエリアが当時からいかに「秘境」であったかがわかります。

やがて両エリアで残った集落の保存運動が盛んになり、最終的には「世界遺産」登録によって国際的な保護を受けることになったのです。

白川郷も五箇山も、合掌造り集落には旅館や展示館、土産屋になっている場所もありますが、一般の民家も多く存在します。

住民の生活の妨げになることなく、最低限のマナーを守りながら観光したいものです。

白川郷の見どころ

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日本三大秘境に数えられ、極めて交通の便が悪かった白川郷は、世界遺産登録によって一躍海外でも知られる存在となりました。

年間に白川郷を訪れる観光客数はなんと150万人・・・村民わずか1500人の村(白川村)なので、人口の1000倍の観光客が訪れる計算になります。

最近は高速道路網の整備などで、アクセスは飛躍的に向上し、もはや秘境というイメージは薄れつつあります。

現在白川郷には、約100棟の合掌造り集落が現存しています。

この集落を見るためのビューポイントは「萩町城跡展望台」~ここから白川郷の集落を一望することができます。

また旧庄屋だった「和田家住宅」は国の重要文化財に指定されています。

冬の白川郷は厳しい環境ですが、雪景色・・・特に夜間にライトアップされた合掌造り集落は情緒があっておすすめです。

白川郷の観光情報

名称 : 白川郷

住所 : 岐阜県大野郡白川村荻町

アクセス :

(1)高山駅からバスで50分(JR高山駅横、高山濃飛バスセンター発白川郷行き約50分、「白川郷」下車。)
「白川郷」バス停から徒歩で5分(「白川郷」停留所より徒歩5分。)
(2)白川郷ICから車で5分(東海北陸自動車道白川郷ICより国道156経由約5分。)
(3)荘川ICから車で40分(東海北陸自動車道荘川ICより国道156号経由約40分。)

電話番号 : 05769-6-1311(白川郷町役場)

五箇山の見どころ

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白川郷には及ばないものの、五箇山集落には年間80万近くの観光客が訪れています。

五箇山の合掌造り集落は、「相倉集落」と「菅沼集落」に大別されますが、白川郷と比べるとこじんまりした印象です。

菅沼地区にある「五箇山民俗館」は、ほとんど改造されていない合掌造りの建物で、五箇山の暮らし、先人たちの知恵が活かされた生活用具約200点が展示されています。

また「塩硝の館」では、かつてこの地の一大産業だった塩硝(火薬の一種)の製造工程を知ることができます。

五箇山は日本最古の民謡ともいわれる「こきりこ節」の発祥の地。

「麦や節」「といちんさ」など代々受け継がれている民謡の宝庫でもあります。

五箇山の特産品である「五箇山豆腐」「赤カブ漬け」は是非とも賞味したい一品です。

お土産には「五箇山和紙」もおすすめです。

五箇山・菅沼集落の観光情報

名称 : 五箇山・菅沼集落

住所 : 富山県南砺市菅沼

アクセス :

(1)城端線・城端駅からバスで41分 徒歩で1分
(2)東海北陸自動車道・五箇山ICから車で5分

五箇山・相倉集落の観光情報

名称 : 五箇山・相倉集落

住所 : 富山県南砺市相倉611

アクセス : JR城端線・城端駅からバスで25分

東海・北陸エリアのおすすめ秘境2:黒部峡谷(富山)

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21世紀を迎えた今でも、人を寄せ付けない断崖の地が続く「黒部峡谷」こそ日本最大級の秘境といえるでしょう。

黒部峡谷とは、北アルプスの中央の鷲羽山から長さ86㎞、標高差3000mを流れ下る黒部川の上中流域に切り立ったV字峡を形成する大峡谷です。

平均斜度は36度と非常に勾配があり、豪雪地帯に位置するため雪解け水の水量が多く、流れが速いことが特徴です。

古来より人間が容易に立ち入ることのできなかった場所であり、現在でも観光地として開放されているのはごく一部のみです。

黒部峡谷の観光地は、一般的には宇奈月温泉駅から欅平を結ぶ「黒部峡谷鉄道」沿線と、「黒部ダム」周辺が中心となります。

その他のエリアにも絶景スポット・見どころは存在するのですが、危険な箇所が多く、上級登山者でないと立ち入りが難しいのは実情です。

特に黒部ダムより上流域・「上の廊下」、さらに奥地の「奥の廊下」は登山道すらなく、沢登りで多くの犠牲者を出している場所です。

黒部峡谷鉄道

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秘境・黒部渓谷の魅力を気軽に堪能するなら、黒部峡谷鉄道を利用するのがおすすめです。

広大な黒部峡谷の玄関口~本当に一部分だけですが、この峡谷の雄大な自然景観をダイジェストに観光できます。

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黒部峡谷鉄道は、温泉地・宇奈月駅を起点とし、終着の欅平駅までの約20kmを80分で繋いでいます。

この鉄道は、本来は土砂や石などを運搬するのに利用されて「トロッコ電車」で、窓が設置されていないのが特徴です。

そのため夏でも涼しいばかりでなく、峡谷の大自然の開放感をたっぷり満喫できるのです。

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沿線には、起点の宇奈月温泉をはじめ、「名剣温泉」や「祖母谷温泉」など峡谷の秘湯が豊富にあります。

大自然のなかで露天風呂に浸かるのも極上の贅沢です。

また途中下車して渓谷美の美しい「猿飛峡」や「河原展望台」「人喰い岩」「万年雪展望台」などの観光スポットを散策するもの楽しいです。

終着の欅平も絶景スポット・・・この駅の屋上展望台から黒部渓谷の雄大な自然美を鑑賞できます。

黒部川本流にかかる長さ34mの朱塗りの鉄橋「奥鐘橋」は、ぜひとも見ておきたい必見スポットです。

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なお欅平から仙人谷までの約13㎞を結ぶ登山道「水平歩道」、さらに仙人谷から黒部ダムまでの約16㎞を結ぶ登山道「日電歩道」が整備されています。

この登山道は危険個所が多く、熟練した登山者でない限り安全に通行することが難しい道です。

コース沿いにはS字峡・十字峡・白竜峡などの景勝地が存在します。

黒部峡谷鉄道の観光情報

名称 : 黒部峡谷鉄道本線

住所 : 富山県黒部市・宇奈月駅-欅平間 20.6km

アクセス :北陸道黒部ICより宇奈月温泉方面へ約20分(宇奈月駅)

電話番号 :0765-62-1011

定休日 :12月~翌4月中旬

料金 : 宇奈月-欅平間 大人1710円 小人860円

黒部ダム

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言語に絶する難工事の末に、黒部川上流域に完成費した黒部ダムは、日本を代表する巨大ダムのひとつです。

関西電力㈱の管轄下にあり、6月下旬-10月中旬にかけて催されるダイナミックな観光放水は、映像などでご覧になった方も多いと思います。

秘境・黒部峡谷の奥地にありながら、多くの観光客で賑わう場所です。

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長野県大町市の扇沢駅と富山県立山町を結ぶ大規模な山岳観光ルート・「立山黒部アルペンルート」があります。

黒部ダムへのアクセスは、この扇沢駅からトロリーバスで「黒部ダム」駅まで行くのが一番便利な方法です。

所要時間16分で到着します。

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黒部ダム展望台は1508mの高さがあり、この場所からダムの全貌をはじめ、立山連峰の雄大や山並みや北アルプスの大パノラマが一望できます。

スリル満点の外階段を経由して「新展望台」へ到着すると、お待ちかねの観光放水を真近で鑑賞することができます。

また標高1448mの黒部湖を運行する遊覧船「ガルベ」もおすすめです。

日本一高い場所にある遊覧船からは、北アルプスをはじめ黒部の大自然を湖上から満喫できます。

黒部ダムの観光情報

名称 : 黒部ダム

住所 : 富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂外1

アクセス : 扇沢駅まで

(1)安曇野ICから車で70分(⇒トロリーバス16分)
(2)長野ICから車で90分(⇒トロリーバス16分)
(3)JR大糸線信濃大町からバスで40分(⇒トロリーバス16分)
(4)JR北陸(長野)新幹線長野から特急バスで100分(⇒トロリーバス16分)

電話番号 : 0261-22-0804

営業時間 : 観光放水 6月下旬-10月中旬

東海・北陸エリアのおすすめ秘境3:寸又峡・奥大井( 静岡 

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富士山と駿河湾、そしてお茶の名産地として知られる静岡県~富士山以外の山のイメージと程遠い印象を受けます。

意外にも県北部には深い山岳地帯が広がり、山間には、とびきりの絶景を楽しめる秘境スポットが豊富に存在するのです。

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静岡県中部・島田市にある新金谷駅を起点とする大井川鐵道は、現役のSLに乗車できることで知られています。

その終着駅が千頭(せんづ)駅・・・秘境エリアの玄関口となっています。

寸又峡

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寸又峡は、千頭駅からバスで約40分の場所に位置する景勝地です。

南アルプスの麓にある非常に山深い秘境の地ですが、その絶景を求めて多くの観光客が訪れる有名観光地でもあります。

特に「寸又峡プロムナードコース」は1周90分のハイキングコースで、寸又峡の大自然をたっぷり満喫できるスポットが目白押しです。

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コース上にある「飛龍橋」や「尾崎坂展望台」から雄大な渓谷美が満喫できますが、なんといっても最大の観光スポットは「夢の吊り橋」。

長さ90m、高さ8mのスリル満点の吊り橋の下には、エメラルドグリーンの湖面が広がり・・・まさに絶景!

トリップアドバイザーで「死ぬまでに渡りたい世界の吊り橋ランキング・トップ10」にランクインされた必見の場所です。

また寸又峡温泉は美肌の湯としても知られています。

寸又峡の観光情報

名称 : 寸又峡

住所 : 静岡県榛原郡川根本町千頭

アクセス : 大井川鐡道・千頭駅から「寸又峡温泉」までバスで40分

奥大井

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大井川鐵道・千頭駅から「井川線(南アルプスあぷとライン)」に乗り換えて、さらに奥地の南アルプス山間部へ・・・このエリアが奥大井です。

井川線とは、千頭駅から南アルプス山中の井川駅(標高686m)を結ぶ、アプト式とよばれる山岳鉄道です。

この井川線沿線には魅力的な「秘境駅」が存在します。

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「奥大井湖上駅」は、接岨湖(せっそこ)に突き出した半島状の場所に位置する小さな駅です。

半島の両脇には、井川線(南アルプスあぷとライン)の鉄橋「奥大井レインボーブリッジ」が架かり、まるで湖の上に浮かんでいるかのように見えます。

千頭駅から10番目、1時間5分で到着する当駅からの眺めは最高!また恋愛成就スポットとしても有名になってきています。

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接岨峡は、大井川に沿った険峻な渓谷が、約12㎞に渡って続く秘境の地です。

8個の吊り橋を渡るパワースポット「八橋小道ラブ・ロマンス・ロード」や、南アルプスを一望できる「南アルプス接岨大吊橋」など見どころ満載です。

長島ダムと、長島ダム建設に伴って形成された人造湖「接岨湖」も見逃せません。

またホタル鑑賞と星空鑑賞(澄んだ星空 全国第2位)も楽しみたいものです。

奥大井・接岨峡の観光情報

名称 : 接岨峡

住所 : 静岡県榛原郡川根本町梅地

アクセス : 井川線・接岨温泉駅下車

関西エリアのおすすめ秘境1:十津川村( 奈良 

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奈良県は神代の時代から平安遷都(794年)まで日本の首都として栄えた場所です。

この地を代表する観光地も、奈良公園一帯、斑鳩、飛鳥エリアと古代史の遺構・神社仏閣巡りが中心となっています。

ところが、奈良県内にはほとんど知られていない「秘境」の魅惑スポットが存在するのです。

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奈良県最南部・和歌山県との県境にある十津川村は、東西幅33.4km、南北幅32.8kmと日本一大きな面積のを持つ村です。

村には鉄道がなく、マイカーか路線バスでのアクセスとなります。

十津川村を通る路線バスは、橿原市の近鉄大和八木駅から和歌山県のJR新宮駅までの路線のみ。

驚くことに所要時間は約6時間・・・日本一長い路線バスとなります。

村のなかにはコンビニすらないという秘境中の秘境です。

この村には源泉かけ流しの温泉が多いのも魅力のひとつですが、秘境愛好家の期待を裏切らない絶景スポットが存在するのです。

十津川村の見どころ(1)谷瀬の吊り橋

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十津川村の北部にある、日本有数の長さを誇る鉄線吊り橋が、谷瀬の吊り橋です。

長さは297m、川面からの高さは54mもあります。

橋の下には十津川の清流、周囲は深い山々に囲まれて、ロケーションは抜群です。

途中でゆらゆら揺れる感覚は、スリル満点の絶叫スポットです。

谷瀬の吊り橋の観光情報

名称 : 谷瀬の吊り橋

住所 : 奈良県吉野郡十津川村谷瀬・上野池

アクセス :

近鉄大和八木駅からバスで180分 「上野地」から徒歩で3分
JR新宮駅からバスで210分

料金 : 無料

十津川村の見どころ(2)野猿(やえん)

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のざる?「野猿」と聞いても前知識がないと、何のことだかさっぱりわからないでしょう。

野猿とは、十津川村特有の人力ロープウェイのことです。

具体的には箱状の「やかた」に乗って、川の両岸に貼られたワイヤーロープを、自力で引っ張り移動するイメージです。

まるで猿が木々を渡る様子に似ているから野猿~スリル満点の乗り物なのです。

もともとは現地の人の交通手段だったようですが、さすがに今では観光用になっています。

村南部の十津川温泉郷に2カ所設置されています。

●「ホテル昴」敷地内

●西川出合(ホテル昴より徒歩圏内)

野猿に乗って温泉に入るなんて体験は、ここでしか味わえないでしょう!

野猿の観光情報

名称 : 人力ロープウェイ・野猿

住所 :

①奈良県吉野郡十津川村平谷909-4(ホテル昴敷地内)
②上記徒歩圏内の「西川出合」

アクセス :

①近鉄大和八木駅からバスで250分 十津川温泉からタクシーで5分
②JR新宮駅からバスで120分 十津川温泉からタクシーで5分

電話番号 : 0746-64-1111(ホテル昴)

料金 : 無料

関西エリアのおすすめ秘境2:熊野古道( 大阪 ・ 奈良 ・ 三重 ・ 和歌山 

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広大な紀伊半島の山岳地帯を貫く熊野古道は、熊野三山をはじめ多くの神社・仏閣に通じる「祈りの秘境」です。

その一部は平成16年(2004年)にユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されました。

古道は標高1000m級の紀伊山地を経由している場所もあって、容易には歩行できない道も含まれています。

通常、熊野古道とは下記5カ所の古道を指しています。

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  • 紀伊路(渡辺津 – 田辺)
  • 小辺路(高野山 – 熊野三山、約70㎞)
  • 中辺路(田辺 – 熊野三山)
  • 大辺路(田辺 – 串本 – 熊野三山、約120㎞)
  • 伊勢路(伊勢神宮 – 熊野三山、約160㎞)

その多くは熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へ通じる参拝道であり、大阪、三重、奈良、和歌山の1府3県にまたがっています。

熊野周辺は、日本書紀の記述にも見られるほど歴史の古い自然崇拝の地であり、古代から信仰の対象として栄えてきた場所です。

かつては険峻な古道を通らねば参拝できなかった熊野の聖域周辺も、現在では交通網の発展によりアクセスしやすくなりました。

熊野古道の見どころ(1)・那智の滝

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熊野古道最大の観光スポットといえば、この那智の滝が挙げられるでしょう。

落ち口の幅13m、滝壺までの落差133mと日本一の落差を誇り、日本三大名瀑のひとつに数えられます。

太古から神と崇められた聖地であり、現在では熊野那智大社の別宮・飛瀧神社のご神体として祀られています。

飛瀧神社の境内にある滝見台から、その全貌を鑑賞することができます。

また近隣にある青岸渡寺の三重塔とのツーショットは、まさに絶景です。

熊野古道・那智の滝の観光情報

名称 : 那智の滝

住所 : 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山

アクセス : 那智勝浦駅からバスで(熊野交通バス、那智山行き「滝前」下車約30分)

熊野古道の見どころ(2)・大門坂

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大門坂は熊野古道・中辺路の一部であり、かつての面影を最も残している古道です。

かつて坂の入り口に大門があり、通行税を徴収していたことが名称の由来とされています。

石段・石畳が続く道であり、夫婦杉をはじめとする杉並木は樹齢200-200年といわれ、和歌山県の天然記念物に指定されています。

熊野古道・大門坂の観光情報

名称 : 大門坂

住所 : 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字市野々(いちのの) – 那智勝浦町大字那智山(なちさん)間約1㎞

アクセス : JRきのくに線「那智勝浦駅」から熊野交通バス、那智山行き20分、大門坂および熊野古道 バス亭下車

中国・四国エリアのおすすめ秘境1:三段峡( 広島 

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Photo credit: n.kondo via Visual hunt CC BY

中国の名勝・桂林を彷彿させる山水画の世界・・・三段峡は西日本有数の秘境といわれます。

フランスの権威ある旅行専門誌『ブルーガイド(平成27年版)』にて最高格付★★★を獲得するほどの景勝地です。

自然音に包まれる渡し舟からの景色、約16kmに及ぶ道程からは、最大級の「峡谷凝縮美」が楽しめます。

以前はJR可部線・三段峡駅が最寄りの駅でしたが、廃線になった影響でアクセスが不便になってしまいました。

三段峡の見どころ

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Photo credit: n.kondo via VisualHunt CC BY
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Photo credit: n.kondo via Visualhunt CC BY

広大な三段峡の渓谷美をすべて鑑賞すると、丸一日必要となります。

5つの滝と2つの淵、その他にも多くの見どころがあり、全てが魅力的な絶景スポットとなっています。

なかでも最大のハイライトは、「三段の滝」~正面口から7.4㎞、徒歩 2時間30分の場所にあり、落差30mの瀑水は迫力満点です。

高さ20m以上の岩壁の間にある渕・「猿飛」と、原生林の中にエメラルドグリーンの水面が広がる「黒渕」には渡し舟があり、水上からの絶景を堪能できます。

新緑や紅葉の時期は特におすすめしたい秘境スポットです。

三段峡の観光情報

名称 : 三段峡

住所 : 広島県山県郡安芸太田町柴木 三段峡正面口

アクセス :

広島バスセンターから広電バスの三段峡線高速道経由便で約70分

一般道経由便で約100分。三段峡バス停留所(終点)下車すぐ

中国・四国エリアのおすすめ秘境2:祖谷渓( 徳島 

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白川郷(岐阜)、椎葉村(宮崎)とともに日本三大秘境に数えられるのが、徳島県にある祖谷渓です。

四国を流れる大河・吉野川は本流だけで194㎞、支流を含めると四国4県すべてを流れている河です。

その吉野川の支流・祖谷川沿いにある祖谷渓(いやけい)は険峻な谷が約10㎞にわたって続く渓谷です。

このV字型をした渓谷の下から祖谷川を見下ろすと、あまりの高さに目がくらんでしまうほどの迫力があります。

スリル満点の絶景・絶叫スポットが多く存在し、まさに山奥の秘境ムード満点な場所です。

ほかの三大秘境と同じように平家の落人伝説が残っている場所でもあります。

祖谷渓の見どころ①・小便小僧

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祖谷川沿いの絶壁には、街道工事の際に残った岩が突き出していて、かつて地元の子供たちが度胸試しをした逸話に基づいた「小便小僧」像が設置されています。

小便小僧から川面までの高さは200mもあり、大人でも充分目が眩むほどです。

祖谷渓・小便小僧の観光情報

名称 : 小便小僧

住所 : 徳島県三好市池田町松尾~西祖谷山村

アクセス :

(1)井川池田ICから車で50分
(2)JR阿波池田駅から四国交通バスで(かずら橋行乗車、風呂ノ谷バス停から徒歩すぐ)

祖谷渓の見どころ②・かずら橋

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祖谷渓を訪れたら、ぜひとも立ち寄ってみたい場所があります。

国の指定重要有形民俗文化財にも指定されている「かずら橋」です。

野生のシラクチカズラ(重さ5トン)で編んだ吊橋で、日本三奇橋の一つに数えられます。

橋の長さは45m、幅2m、川面からの高さは14mにもなる橋です。

横木と横木の間は10cmほど離れているので、足元からのぞく川面はスリル満点なのです。

約800年前に平家の落人は造ったのが最初といわれております。

天然資材を使用しているため、3年に1度は架け替えています。

毎晩19時から21時30分の間はライトアップされ幻想的な雰囲気が漂います。

なお近くの東祖谷には、「奥祖谷二重かずら橋」もあって、こちらもおすすめです。

かずら橋の観光情報

名称 : かずら橋

住所 : 三好市西祖谷山村善徳162-2

アクセス :JR大歩危駅より四国交通バス(かずら橋又は久保行)かずら橋バス停下車徒歩5分

営業時間 : 日の出~日没

料金 : 大人550円 小人350円

中国・四国エリアのおすすめ秘境3:国賀海岸( 島根 

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島根半島の沖合50kmに浮かぶ隠岐諸島は、大きく「島前(どうぜん)」と「島後(どうご)」に分けられます。

島後がひとつの大きな島であるのに対して、島前は「知夫里島(ちぶりじま)」「中ノ島」「西ノ島」の主要3島からなる群島です。

他にもには180島近くの小島があり、絶景スポットとして知られている「ローソク岩」も含まれます。

隠岐は古くから知られていた島で、日本神話の「因幡の白兎」の舞台となったり、中世以降は流刑地として後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流されたことでも有名です。

闘牛や古典相撲など独自の文化が伝わっており、風光明媚な土地鑑賞と新鮮な海の幸を堪能できるスポットです。

国賀海岸は、島前・西ノ島に位置する、隠岐最大の景勝地のひとつです。

約13kmに渡り、大規模な海蝕崖が発達する断崖絶壁で、特に高さ257mの「摩天崖」は国内最大級の海蝕崖として知られています。

他にも天然の洞窟である「通天橋」や「明暗の岩屋」など大規模な奇勝が見られます。

その一方で地上は牛馬が放牧されている牧草地となっており、牧歌的な光景を感じさせるところです。

国賀海岸は国の名勝や「大山隠岐国立公園」の構成要素になっている観光スポットではありますか、交通アクセスは不便なところです。

路線バスは1日に多くても5本程度しか運行しておらず、しかも3月下旬から10月下旬のみだけです。

バス停で降りた後も、高低差の遊歩道を1時間ほど歩かなければなりません。

海上からの定期観光船も冬期は運航しておらず、秘境感を漂わせる場所です。

国賀海岸の見どころ(1)摩天崖

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国賀海岸を代表する景観で、絶対外せない絶景スポットです。

巨大なナイフで垂直に切り取ったような海抜257mの大絶壁で、海蝕作用によって出来た崖では日本有数の高さを誇ります。

その頂上から海面を見下ろすと、あまりの迫力に圧倒されていしまいます。

国賀海岸の見どころ(2)通天橋

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海に大きくせり出した巨大な岩の架け橋です。

岩石の中央部が海蝕作用によってえぐりあけられたもので、大自然が創り出した造形の妙を見ることができます。

国賀海岸の見どころ(3)明暗(あけくれ)の岩屋

延長250mに及ぶ、自然が造り出した天然の洞窟です。

狭い暗黒の世界を無事通り抜けると、そこにはコバルトブルーの海が迎えてくれます。

波と凪の具合で三回に一回位しか通り抜けられないとされ、幸運にも通り抜けられると、強運で、金運・長寿に恵まれ、幸せになるともいわれています。

陸路からの鑑賞は不可能で、定期観光船(冬期運休)のみからの鑑賞となります。

国賀海岸の観光情報

名称 : 国賀海岸

住所 : 島根県隠岐郡西ノ島町大字浦郷

アクセス :

フェリーターミナル(七類港・境港)からフェリー又は高速船で西ノ島・別府港へ(フェリー 約2時間、高速船 約1時間)
別府港よりバスで25分、徒歩で2時間30分

九州・沖縄エリアのおすすめ秘境1:五家荘( 熊本 

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九州中央山地の険峻な山々に囲まれた五家荘は、古来から周囲と隔絶された秘境の地でした。

現在では道路が整備されていますが、60年位まではこの地に通じる道すらなかったのです。

それでもほとんどが道幅の狭い山道であり、シカやイノシシなど野生動物に出くわすこともしばしばあります。

この地は、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の落人が隠れ住んだ場所だといわれています。

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五家荘という行政上の地名は存在せず、実際には八代市泉町(旧泉村)にある久連子・椎原・仁田尾・葉木・樅木の5地域の総称となっています。

標高1300-1500mの山あいにある五家荘には、手付かずの大自然が残されており、新緑・紅葉のシーズンには抜群の渓谷美が楽しめます。

五家荘は山のグルメを満喫できる場所です。

シカやイノシシなの野生動物の肉(ジビエ)は、五家荘の食卓にはかかせない貴重なタンパク源であり、当地の宿や食事処で舌鼓を打つことができます。

きれいな清流で育ったヤマメの塩焼きも絶品です。

五家荘の見どころ(1)梅ノ木轟の吊り橋・滝

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この滝の存在は古くから知られていましたが、地形が険しく人目に触れることが少なかったため、“幻の滝”と呼ばれていました。

平成元年(1989年)に梅の木轟公園に吊橋が架けられたことから、気軽に鑑賞できるようになりました。

この吊り橋は全長116m、55メmの高さがあるため、まるで空中に浮かんでいるのではないかと錯覚してしまうほどです。

吊り橋から眺める落差38mの瀑水は優雅な絶景です。

梅の木轟公園吊り橋・滝の観光情報

名称 : 梅の木轟公園吊り橋・梅の木轟滝

住所 : 熊本県八代市泉町葉木94

アクセス : 九州自動車道・松橋ICから国道218号・445号経由で約37キロ、1時間

五家荘の見どころ(2)樅木の吊橋

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五家荘には生活の手段として多くの吊り橋が架けられています。

樅木の吊り橋は、長さ72mの「あやとり橋」と、一段低い場所に架けられた長さ59mの「しゃくなげ橋」の総称です。

どちらの橋にも地元の杉や栗の木が使われています。

歩くとロープがぎしぎしときしみ、床板の隙間から険しい谷間がのぞくため、思わず足がすくむほどスリル満点です。

また紅葉の名所としても知られており、秋には橋上からの壮大な渓谷美が楽しめます。

五家荘・樅木の吊り橋の観光情報

名称 : 樅木の吊り橋

住所 : 熊本県八代市泉町樅木151

アクセス : 九州自動車道・松橋ICから国道218号・445号経由で約48㎞、約1時間20分

九州・沖縄エリアのおすすめ秘境2:椎葉村( 宮崎 

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日本三大秘境のひとつに数えられる宮崎県・椎葉村(しいばそん)は、五家荘と似た印象を受けます。

ともに険峻な九州中央山地に囲まれた高地にあり、平家の落人伝説があるなど・・・。

椎葉村は宮崎県北西部の内陸に位置し、標高1000-1700m級の山々の囲まれた人口2700人程度の村です。

村の面積の96%が山地であり、可住地は僅か4%しかありません。

九州南部に位置しているにもかかわらず涼しい気候で、冬の寒さは厳しく雪が降ることもあります。

村へのアクセスは不便であり、宮崎市内からは車で3時間以上、近隣地域の最も近い場所(高千穂町)からも1時間以上かかります。

国内で唯一「焼畑農業」をしているエリアも存在します。

日本の原風景を残る場所であり、渓谷美が美しい観光スポットが豊富に存在しています。

椎葉村の見どころ(1)十根川重要伝統的建造物群保存地区

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日向灘に注ぐ耳川の支流・十根川上流、標高550mの山あいに存在する集落です。

険しい斜面に棚田と石垣、そして伝統的な「椎葉型」と呼ばれる建築様式から成り立っています。

古くから続く椎葉の伝統的景観は平成10年に「国の重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。

「十根川重要伝統的建造物群保存地区」の観光情報

名称 : 十根川重要伝統的建造物群保存地区

住所 : 宮崎県東臼杵郡椎葉村十根川

アクセス : 日向市駅からバスで120分(上椎葉/村営バス/20分)

椎葉村の見どころ(2)仲塔渓谷

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じゃらん

耳川の支流、十根川の急流によって浸食された花崗岩からなる渓谷です。

春は岩ツツジが渓谷の岩肌を彩り、初夏を迎えるとネムノキも見頃を迎えます。

秋は紅葉の名所としても知られる景勝地です。

仲塔渓谷の観光情報

名称 : 仲塔渓谷

住所:宮崎県東臼杵郡椎葉村大字下福良字仲塔

アクセス : 日向市駅から車で100分

九州・沖縄エリアのおすすめ秘境3:トカラ列島( 鹿児島 

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Photo credit: tsuda via VisualHunt.com CC BY-SA

トカラ列島は、正式には「吐噶喇列島」と表記します。

この奇妙な名前の由来は諸説ありますが、「沖の海原」を指す「トハラ」から転訛したという説が有力です。

鹿児島県の薩南諸島に属し、世界遺産の島・屋久島と奄美大島の間に並んでいる島々です。

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トカラ列島は、7つの有人島(口之島、中之島、平島、諏訪瀬島、悪石島、小宝島、宝島)と、付属の5つの無人島(臥蛇島、小臥蛇島、小島、上ノ根島、横当島)から形成されています。

中心となるのは人口150人程度の中之島で、他の有人島は100人にも満たない島が大部分です。

注目されることも少ない場所ですが、豊かな自然と独自の文化が残されていて、魅力的な島がたくさん存在します。

パッケージツアーなどで企画されることがほとんどない秘境の地といえます。

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Photo credit: tsuda via VisualHunt.com CC BY-SA

トカラ列島の島々は全島「十島村」に所属します。

最北の口之島から最南の横当島までの距離は直線で約160kmで、“日本一長い村”としても知られています。

この島の特徴は、村役場が島にないこと・・・鹿児島市内に存在するのです。

また日照時間が短く、日本で最も日照時間が短い地域の一つとなっています。

この島々には空港はなく、訪れるには鹿児島港から奄美大島・名瀬港を結び「フェリーとしま」を利用することになります。

通常は週2便の運航で、口之島 – 中之島 – 平島 – 諏訪之瀬島 – 悪石島 – 小宝島 – 宝島を経由します。

この秘境・トカラ列島の島々の魅力を紹介しましょう!

トカラ列島の見どころ(1)中之島

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面積、人口とも最大の島で、村の中心的な役割を担っています。

島の中北部にそびえるトカラ列島最高峰の御岳(979m)は登山もでき「トカラ富士」の愛称にふさわしい美しい稜線の山です。

麓の高原には鹿児島県天然記念物のトカラ馬が放牧され、ゆったり草を食む姿が見られます。

近くの天文台には、九州最大級の60センチ反射望遠鏡を備えており、澄んだ空気のなか素晴らしい天体ショーが観測できます。

トカラ列島・中ノ島の観光情報

名称 : 中ノ島

住所 : 鹿児島県鹿児島郡十島村中之島

アクセス : 鹿児島港南ふ頭よりフェリーにて7時間30分

トカラ列島の見どころ(2)悪石島

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周囲を断崖絶壁に囲まれた悪石島は、仮面神ボゼに象徴される神々の島です。

島内のうっそうと茂った亜熱帯性の植物群も大切に保護され、「神山」として聖地の扱いを受けています。

また温泉にも恵まれ、港から徒歩20分ほどの海岸近くには男女別の風呂がある湯泊温泉、海岸の岩間に湧き出る海中温泉、地熱を利用した砂蒸し風呂があります。

日食のビュースポットとして全国的に有名になったことがあります。

トカラ列島・悪石島の観光情報

名称 : 悪石島

住所 : 鹿児島県鹿児島郡十島村悪石島

アクセス : 鹿児島港南ふ頭よりフェリーにて11時間

トカラ列島の見どころ(3)宝島

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トカラ列島の有人島では南端の島で、隆起したサンゴ礁でできたハート形をした島です。

昔イギリスの海賊、キャプテンキッドが財宝を隠したという言い伝えがあり、財宝を隠したという鍾乳洞もあります。

実際に国内外から多くの探検家や賞金稼ぎが訪れたといわれています。

またサンゴ礁に囲まれた海のエメラルドグリーンと白い砂浜のコントラストが美しい島でもあります。

トカラ列島・宝島の観光情報

名称 : 宝島

住所 : 鹿児島県鹿児島郡十島村宝島

アクセス : 鹿児島港南ふ頭よりフェリーにて13時間

九州・沖縄エリアのおすすめ秘境4:南大東島・北大東島( 沖縄 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%A4%A7%E6%9D%B1%E5%B3%B6
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沖縄本島や八重山諸島などの離島を訪れたことがあっても、おそらく大東諸島に行ったことがある人は少ないと思います。

よほどのマニアでもない限り、あえて大東諸島にまで足を運ぼうとは考えないでしょう。

沖縄の離島のなかでも、遥かに離島・・・知られざる未知の秘境島です。

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じゃらん
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大東諸島は、沖縄本島から約340㎞も離れた絶海の孤島です。

南大東島と北大東島および無人島の沖大東島と周辺の小島から形成されています。

ずっと無人島でしたが、古くから存在は知られており、琉球語で東の果てを意味する「ウフアガリの島」とよばれていました。

人が住むようになったのは、明治になって八丈島からの移民が開拓をはじめてからのことです。

沖縄県に属しながら、沖縄と八丈島の文化がブレンドした不思議な島です。

南大東島も北大東島も、周囲は断崖絶壁になっていてビーチは期待できませんが、島内の豊かな自然が観光資源となっています。

ダイトウオオコウモリなど、この島固有の動植物が繁栄しているのも特徴です。

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島へのアクセスは那覇から飛行機の定期便が就航しており、船でも往来可能ですが片道15時間もかかり、しかも単独の離島なのでその間の海は荒れることも多いことを覚悟しなけれななりません。

船での上陸は、断崖絶壁の島なので船を港に直接接岸させることができず、人や物はクレーンによってつり上げられて移動する形になります。

北大東島と南大東島とは最短で10km程度の距離しかないものの、その間には水深2700mにも及ぶ琉球海溝があり、身近とはいえない状況です。

南大東島の見どころ

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周囲が断崖絶壁となっている南大東島では、ビーチでバカンスは期待できません。

その代わり、岩場をくりぬいた海水プールが存在しています。

また珊瑚が隆起してできた島なので数多くのダイビングスポットがあります。

東洋一ともいわれる鍾乳洞・星野洞や地底湖、南西諸島最大のカルスト湖「大池」など見どころ満載です。

南大東島の観光情報

名称 : 南大東島

住所 : 沖縄県島尻郡南大東村字旧東

アクセス :

那覇空港から飛行機で1時間
那覇港より連絡船で15時間

北大東島の見どころ

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北大東島は、南大東島よりもアクセスが不便で船の本数も限られています。

南大東島と同じように断崖絶壁の島のためビーチは期待できません。

主な観光スポットは、燐鉱石貯蔵庫跡や乾燥工場跡など、古き良き石積の建物を散策することになります。

宿や商店も少ない島ですが、のんびりと過ごすには最適かもしれません。

北大東島の観光情報

名称 : 北大東島

住所 : 沖縄県島尻郡北大東村

アクセス :

飛行機:那覇空港より1時間
船:泊港南岸より貨客船15時間

秘境への旅・・・楽しんでいただけましたでしょうか?

日本国内には、今回ご紹介できなかった場所も含めて、まだ秘境がたくさん残っています。

時間を気にせず、のんびりと異空間でリフレッシュすること・・・これは極上の贅沢かもしれません。

そんな秘境に足を運んでみませんか?

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